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【北海道】タウシュベツ川橋梁や廃線を楽しめる、糠平湖

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「この姿を見れるのは、今年が最後になるかも知れない」

そう言われ続けている橋梁が、北海道にあります。

北海道士幌町ぬかびら温泉郷にある「タウシュベツ川橋梁」です。

この冬で崩れるんじゃないか…

と新聞で記事になった2017年、地元で開催されているツアーに参加しました。

(最新情報が確認できるサイトは下記に記載していますので、ご参考まで。)

 

 

 

 

帯広駅からレンタカーで走ること1時間ちょっと。

タウシュベツ川橋梁観光の玄関口である、ぬかびら温泉郷に到着です。

 

温泉に関しては利用していないのでごめんなさい。

こだわりのあるペンションや旅館が立ち並ぶので興味はあるのですが、この時の旅行の行程上、ぬかびら温泉郷に宿泊するのは難しかったんです。

 

 

 

地元の観光資源になったタウシュベツ川橋梁

温泉やタウシュベツ川橋梁ツアーで人気のある、ぬかびら温泉郷。

山なみに囲まれた静かな場所です。

タウシュベツ川橋梁は、廃線になった旧国鉄士幌線のダムに沈んだ旧線にかかった橋のことを言います。

ダムの水位減少にともなって姿を見せるので、いつでも眺められる訳ではありません。

いつ崩れてもおかしくない、と言われているので、ここ数年は観光客が増えたそうです。

私が訪れた2017年は、来年は見られないとニュースにもなり、全国から観光客が押し寄せていました。

 

 

 

旧国鉄士幌線の歴史

タウシュベツ川橋梁が沈む糠平湖には、昭和14年に国鉄士幌線が開通しました。

士幌線が開通したのは、木材や農作物の輸送に必要だったため。

道道も開通して温泉も発見されたため、観光地として発展するという見通しもあったそうです。

しかし、戦後に電源開発のためダム建設が始まります。

士幌線がダム湖に沈むことが決まりました。

昔の線路は糠平湖東側を走っていたのですが、西側にルート変更することが決定。

その後、観光地として賑わったのですが、士幌線の経営は赤字でした。

時代のうつり変わりと共に、木材や農作物の輸送もトラックに変わります。

そして昭和62年に廃線となりました。

 

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タウシュベツ川橋梁と同じく観光資源になっている、旧幌加駅

 

 

現在も残る、旧士幌線

廃線後、帯広駅から糠平駅までの線路は撤去されたのですが、糠平駅から十勝三股駅間は残っている箇所があります。

旧糠平駅は現在、「上士幌町鉄道資料館」になっていますし、「ひがし大雪自然館」と野営場の間には、線路跡を散策できるようになっているんです。

他にも、「三の沢橋梁」や「五の沢橋梁」を見ることができます。

三の沢橋梁を見学する際に利用する駐車場には、線路を利用した観光施設「森のトロッコ」もあるんです。

ご家族やカップルで賑やかに楽しまれる方は、こちらにも足を運んでみてください。

(私は看板を見ただけですけど…)

 

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旧国鉄士幌線アーチ橋見学ツアーに参加

NPOひがし大雪自然ガイドセンターが主催している、アーチ橋見学ツアーに参加しました。

 

www.guidecentre.jp

 


ツアーの拠点となる「糠平温泉文化ホール」がカーナビに出てこなくて、かなり焦りました。

HPにそう書かれてあるんですよね。気づかなかった。

行かれる際はお気をつけください。

 

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早朝ツアーも含めると1日3回開催されるのですが、私は14:00の部に参加しました。

軽く説明を受けた後、乗車する車の振り分けなどを伺いツアーはスタート。

 

 

ガイドさんの軽やかなお話に耳を傾けつつ車で移動し、「こりゃ熊が出てもおかしくないよな」と思うような道を、杖ついたご婦人が歩いていたりで驚きました。

ぬかびら温泉郷は北海道でも内陸にあたり、ヒグマの出没率は高いのです。

また、タウシュベツ川橋梁に続く道は細くて舗装もされていない。

スマホの電波も届いていないとなれば、安全策を敷くしかなく。

北海道が、届けを出していない人は入れないようゲートを作っています。

ですが、「ここが地元だったのよ」なんて人は、ゲートの端をくぐりぬけて入っていくそうです。

迷惑や心配を掛けちゃいけいないから、個人でタウシュベツ川橋梁へ向かう際は、ちゃんと手続きをしましょう。

 

www.rinya.maff.go.jp

 

 

少し視界が広がったな、と思ったら車は停車。

ここから長靴を履いて散策になります。

以前の台風被害で流されてきた木々を跨いだりしつつ、ガイドさんの後をついて歩いていきます。

(北海道に台風が上陸した、なんて年がありましたよね。)

 

 

 

再び視界が広がった、と感じたら、目の前にはタウシュベツ川橋梁の端っこが見えました。

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音更川沿いにできた旧士幌線。

音更川をまたぐ必要があったので、たくさんの橋梁が架かったそうです。

 

 

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コンクリートで出来た橋梁は、ダムの底に沈み。

ダムの水位上昇による水圧や、冬の凍結・融解が繰り返されることでその刺激に耐えられず、このような姿になったそうです。

何だか、古代の雰囲気を感じさせるような橋梁になっています。

 

 

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この時は水量が少なくて、メガネ橋になっていないのを残念に思っている参加者がいたようです。

私も這うようにして撮ったのですが、メガネ橋にはなりませんでした。

 

 

北海道遺産になっている、タウシュベツ川橋梁。

補修して保存や移築をする必要があるのではないか、という声もあるようです。

しかし、保存や移築をするということは、タウシュベツ川橋梁を壊すことにもなり。

朽ちていく姿を見守ろう、という道や町の意見を尊重することになったそうです。

 

橋梁の姿を模型にして残そう、ということで2018年にはクラウドファウンディングが行われたそうです。

目標金額に達成し、模型として残すことが決まりました。

何もせず申し訳ないのですが、よかった。

 

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ありのままの姿を見守る。

それも素敵だな、と感じました。

ここに来たら、「朽ちても美しいと」思える姿が、目の前に広がるんですから。

 

見学時間は50分ほどありました。

みなさん様々な角度から、タウシュベツ川橋梁を眺めていました。

声を掛け合って写真の撮りあいっこをしていると、「明日の早朝ツアーにも参加するんです」なんて方もいらっしゃったり。

今年で最後になるかも…というニュースの影響を肌で感じました。

 

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とあるスマートフォンのCM撮影地になりました



 

 

ガイドさんも話されていましたが、お盆休み期間中はガイド回数を増やしていたそうです。

キャンセルがないかと突撃する観光客もいたようで。

タウシュベツ川橋梁が崩落しても糠平に来てほしいから、きちんと対応しないと、と使命感に燃えていたそうですよ。

私が訪れたのは8月末の少し落ち着いた時期だったので、9月の連休までに交代で夏休みを取っているんだとも話されていました。

 

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ツアー参加者おそろいの長靴

 

そんなガイドさん達のお話に耳を傾けつつ、美しく朽ちていくタウシュベツ川橋梁の姿を眺めるのはどうでしょうか。

気になる方は、ひがし大雪自然ガイドセンターのHPをご確認ください。

www.guidecentre.jp